葬儀が終わったら、役所で手続きが必要になります。
今日、後見業務で、相続手続きをしてきましたので、忘れないうちに書き記します。
まずは、戸籍を取得しました。
あとで、「名寄せ」というのを取得する際、必要になるからです。
その他の手続きでも必要になりますので、なにはともあれ、戸籍を揃えてしまいます。
亡くなられた方の、「生まれてから、亡くなるまで」のものが必要です。
生まれてから、一度も、本籍地を市外に動かしてない場合は、その役所で全ての戸籍が取れます。
本籍地を、市外に動かしていた場合は、その市に行くか、郵送で請求する必要があります。
戸籍が取れましたら、次は、資産税課(税務課)に行って、「名寄せ」というのを請求します。
「名寄せ」というのは、文字通り、その人の「名」で紐(ひも)づいている不動産が、一覧表になっているものです。
余談ですが、この「名寄せ」は縦覧期間中は、手数料がかかりません。
これで、相続財産のうち、不動産は把握できました。
が、市外に持っている不動産は、わかりません。
この場合は、自宅に届いている固定資産税の納税通知書だけが頼りです。
郵便物をじっくり見てみましょう。
資産をお持ちの場合、少なくとも1年に1度、郵便物が届く事が多いのです。
次は、健康保険と介護保険です。
還付金がある場合がありますので、忘れずに手続きをします。
還付金の手続きは1カ月後に必要になることがあります。
ですので、亡くなられた方とお住まいが別の場合、今後の書類の送付先を、自分あてに変更しておくと便利です。
これをしとかないと、亡くなられた方のポストに届き続けることになります。
健候保険と介護保険に限らず、役所からの全ての郵便物の送付先を、相続人宛にしておくと便利です。
あと、忘れてならないのが、葬祭費の請求です。
これは、喪主に対して、葬祭費(火葬費)を補助するものです。
金沢市の場合、5万円が支給されます。
ただし、社会保険等他の保険から葬祭費や埋葬料などが支給される場合など、支給されない場合がありますので、ご注意ください。
年金ですが、亡くなられた方が、入っておられた年金が、国民年金だけの場合は、役所で手続きが完結するようです。
同居親族等の場合、未支給年金を請求できる場合があります。
それから、地域によっては、水道やケーブルテレビの解約も、必要になります。
ざっと、ここまでで、2時間位かかりました。
今日行った役所の方が、すごく親切で、次から次へと、担当課の人を呼んできていただき、かなり時間短縮できました。
役所が終わりましたら、電気、固定電話、携帯電話、NHK、自動車、金融機関、保険、公正証書遺言の検索、不動産の登記情報などの手続きが必要です。
それから、亡くなられた方に借金があったかどうか、心配ですよね。
借金も相続財産ですから、プラスの財産を相続する場合は、借金などのマイナスの財産も相続しなければなりません。
ご心配な方は、信用情報を取得すると良いでしょう。消費者金融系、銀行系、信販系の3つに請求する必要があります。県の信用保証協会にも、問い合わせます。
仮想通貨などのIT資産や、収益性のあるアフィリエイトブログなども、手続きが必要になると思います。
また、資産性のないSNSなども、手続きが必要になると思いますが、故人のSNSはしばらく残しておいて欲しいと思うのは、私だけでしょうか。
それにしても、相続手続きは、本当に大変ですね。